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研究室について

教授は語る

下位香代子教授
私達を取り巻く環境をいろいろな視点から考えてみると、自然環境、生活環境、社会環境、体内環境などがあります。
そんな環境の中で多種多様の生物が生きています。私達人間もしかりです。
私たちは日常生活の中で、騒音、温度、光などの物理的ストレッサ―、栄養不良、環境汚染物質などの化学的ストレッサ―、病原菌などの生物的ストレッサ―、人間関係や責任の重い仕事、家族との死別などの心理・社会的ストレッサ―など様々なストレッサ―に曝されており、それらに応答して恒常性を維持しています。
しかし、ストレス状態が過剰になり長期間続くと、恒常性が破たんし、うつなどの精神疾患のみならず、肥満症、糖尿病、動脈硬化やがんなどの生活習慣病、アレルギー、消化管疾患などの疾病が誘発されたり憎悪されたりします。
高齢化社会が進行する中で、次世代に負担をかけないように、「健やかに老いる」そして「地球に負荷をかけない」社会の構築が必要であり、そのためには「予防」という概念が重要と考えます。
そこで、21世紀は“予防”がキーワードと考え、疾病を未然に防ぎ、快適な空間を形成することを目的として生体機能学研究室では研究を行なっています。

詳しい研究内容

研究に対する自主性と積極性、そして自由なディスカッションを重んじています。教育方針は「求めよ、さらば与えられん。」です。基礎研究を大切にし、作用機構の追究により環境とヒトの健康問題の解決と予防を目指そうとする学生諸君を大歓迎します。

趣味:絵画鑑賞、旅行
信条:しなやかに、したたかに、そしてたおやかに。寛容であれ。

メンバー

教授 下位 香代子 (SHIMOI Kayoko)
電話&FAX番号:054-264-5787
部屋番号:食品栄養科学部2号棟 12303室
Eメールアドレス:shimoi (ここに@を入れてください) u-shizuoka-ken.ac.jp
客員教授 櫻川 智史 (静岡県工業技術研究所・研究主幹)
客員准教授 鈴木 敬明 (静岡県工業技術研究所・機械科長)
客員共同研究員 久留戸 涼子 (常葉学園大学教育学部・教授)
竹村 ひとみ (学泉大学家政学部・准教授)
保田 倫子 (椙山女学園大学生活科学部・講師)
スタッフ 臼井 由美子
徳山 千佳
博士後期課程学生 伊藤 圭一 (D3)
橋 統一 (D1)
博士前期課程学生 沼田 実 (M2)
齊藤 裕子 (M2)
平野 明伽音(M1)
学部生 松田 怜奈(B4)
山本 幸佳(B4)

研究内容

環境・社会的ストレスの生体への影響と生命を衛るための予防に関する研究

1. 環境・社会的ストレスと生体応答

ストレスががんの発症・進展を促進する機序を明らかにするために、乳がんにフォーカスして、カテコールアミンやコルチゾールなどのストレスホルモンやリスク因子であるエストロゲンおよびその代謝物の複合影響について検討しています。また、社会的環境の変化が行動に与える影響を、ストレス応答の視点からマウスを用いて検討しています。

2. 環境・社会的ストレスと生体リズム

現代は24時間型社会となり、本来光を浴びないはずの時間帯(暗期)に光を浴びる人が多くなっており、生体リズムの撹乱が重篤な社会問題となっています。光環境の変化が生体にとってはストレスとなりますが、その生体への影響や明期と暗期における環境化学物質の生体影響の違いについて、時間生物学的視点から研究に取り組んでいます。

3. 環境・社会的ストレスに起因する疾病の予防に関する研究

ストレスにより様々な疾患が誘発されますが、乳がん、血管系疾患などに対する植物成分の予防効果について検討しています。

<研究テーマの一例>
・ 光環境ストレスが生体に与える影響
・ (1)乳がん進展への影響 (2)動脈硬化発症進展への影響
・ 放射性セシウムによる内部被ばくを防ぐ食品成分
・ ENUおよびBaP毒性発現に関する時間生物学的アプローチ
・ 香り成分がストレス応答に及ぼす効果
・ ストレスホルモンが乳がんに及ぼす影響